まめたの緑色でありたい毎日の記録

毎日をオールグリーンで過ごすのを夢見つつ、日々の引っかかりを書き留めています。「ももいろのきりん」「エルマーのぼうけん」が好きです。

「きのう何食べた?」 #3 小日向さん登場〜!山本耕史、楽しんでるなぁ(笑)

毎週面白い「きのう何食べた?
3話感想書きかけで4話を見たらつい勢いで4話感想書いちゃって順番前後しちゃったけれど、3話ももちろん書きたいこと色々あります!

第3話の目玉は、皆さんお待ちかねの小日向さんついに登場!
キャスティング発表時では「イメージ違うよ」というコメントが多かった小日向さんですが、さすが山本耕史、すっかり自分のものにしてました。いやー、面白かった。

そんなエンタメを振りまきつつも、それぞれの家族の形をヒリヒリするほど、でもサラッと描き出しているのがこのドラマのただ者ではない所。
元々原作が淡々とした料理マンガと見せかけて、人が生きるという事の側面をしっかりえぐってくる物語で、それをドラマ制作チームがしっかりすくい上げている。

シロさんは気乗りしない実家への帰省。
父も母もごく普通の老夫婦がゆえに、ゲイというものをいまいち理解できず噛み合わない。
お互い愛情はあっても理解できないものはあるんだよね。
その悩みをケンジには言えないシロさん。シロさんとしては両親のゲイへの無理解をケンジに言えば傷つけるだろうという気遣いなのだけど、ケンジから見たら信用されてないのかな?となってしまう。

一方で佳代子さんにはその顛末を話すシロさん。
ゲイと知っても普通の対応の佳代子さんに「うちの母親も普通にしててくれれば」というシロさん。それに対して「私は他人だから。家族じゃないもの。自分の娘がレズビアンだと言ってきたら平静でいられる自信はない」という佳代子さん。
シロさんは気づいていないけど、自分も両親と同じなのだ。
家族がゆえにシロさんがゲイであるということとの距離や接し方が上手くできない両親と、ケンジが近しいがゆえに両親との確執を口にできないシロさん。
シロさんも佳代子さんにあれこれ話せるのは佳代子さんが他人だからなのだ。
それをさらっと気づかせてくれる佳代子さんは素敵な人だ。
ただ、田中美佐子がそのセリフを笑いながら言うのはちょっと「ん?」と思ったなぁ。
ドラマの佳代子さんは田中美佐子のキャラに合わせてか割となんでも笑いにしがちだけど、もっと普通の大人として真っ当に言うほうが合ってる気がするかな。うーん。

佳代子さんとは2個でも3個でも200円という無茶な売り方のキャベツを分け合って大量のコールスローを作った。
そこへ富永旦那さんがテニス仲間を連れて帰宅。
この辺の描写いいよなぁ。
原作は料理手順の説明もあるし、わりと心の声や文字での説明が多いのだけど、ドラマでは言葉を減らして絵面で見せてるところが多い。
今回も原作で説明してたとこは省いているけれど、大きなボウルやまな板2枚あったり、旦那さんがいきなり友人を何人も連れてきても普通に受け入れてる佳代子さんの姿で、お客様が多く手料理を振る舞うのも慣れてるのが分かる。
そして6畳くらいの居間にみんながギッチリ詰まって座ってるのもいかにも団地っぽい感じでリアル。富永家はとても居心地よさそうだ。

そして、ついに登場小日向さん。
「小日向さんもゲイなのね。筧さんもゲイじゃない?だから仲良く友達になれるかなーと思って」と富永旦那さんはあんまりにもデリカシーないんだけど、原作絵そっくりな矢柴俊博が原作以上に屈託無く憎めないキャラで言うのが面白すぎる。実写の迫力だよねー。
そして、山本耕史が楽しんでるなぁ感全開で演じる小日向さん。
謎の目力と迫力と色気と、シロさんの表情の動きだけで、シロさんが小日向さんを「カッコいい……」と思ったのがわかるのもさすが。
演出が西島秀俊山本耕史の演技力を信じてるからこそ!

そしてシロさんの前ではあくまでカッコよくジルベールののろけをかたる小日向さん。
シロさんの想像の中の虐げられる小日向さんのキャラづけがもう笑うしか。さすがだ山本耕史‼︎もう視聴者を力技でねじふせたよね。
そしてシュールなライン交換のフルフルのおち。
西島秀俊山本耕史が空虚な目をしてフルフルしてるとかどんなギャグなんだー。

父親にガンが見つかったことをケンジに話すシロさん。けれどやっぱり「何か出来ることあるかな?何でも言って」と言うケンジに「別に」と言ってしまうシロさん。
人懐っこいケンジと違い、一人っ子で無口で友人も少ないシロさんは人に甘えるのが上手くないんだよね。
けどケンジは甘えて欲しいのに。

依頼人の今田さんの付き添いで遊園地に行くシロさん。エキセントリックな今田さんを佐藤仁美とかナイスキャスティング(笑)うま過ぎるわー。
一方のケンジは店長が奥さんとよほど大事な話じゃないもしないというのを羨ましいと言う。「大事な話はしてくれるんでしょ」と。
遊園地の帰り、今田さんに「先生はちゃんと話を聴いてくれた。誰か1人でも親身になって話を聞いてくれる人がいると安心する」とお礼を言われてケンジを思い浮かべるシロさん。
帰宅して「親父のことでこの先なんかあった時、話聞いてもらってもいいかな?」と言うシロさん。「聞いてくれるだけでいいんだ」
そして嬉しさのあまり泣きそうになるのをこらえながら「聞くよ〜」というケンジ。
あー、尊い

シロさんは弁護士なので仕事の関わりで色々な家族と接することで自分の事を考えたりする。
今田さんのエピソードに原作で男性のDV被害の話を足して、シロさんとケンジの関係を深めるエピソードを強めている構成が上手いなぁと思う。
シロさんとケンジは同性同士な上にシロさんはゲイをオープンにしていないから、世間的に「家族」と認められるのは難しい。
しかもシロさんは感情を出すのが上手くないのでケンジはちょっと不安なのだ。
けど、佳代子さんの言葉や今田さんの家族関係からシロさんが「言葉で気持ちを伝える事」の大事さに気づいてケンジにちゃんと伝えるのが3話の軸。
こうやって少しずつシロさんとケンジが家族になっていくのがこの話なんだよね。
エピソードをつなぎ合わせてるのに本筋が全くブレてなくて、原作ファンとしてありがたみしかない。
話を聞いてくれるのも、話をしてもらうのも、大事な人だからこそなのだね。

お料理パート、膨大なコールスローは実写で見ると迫力だなぁ(笑)
そしてメインのチキントマト煮込み。
シロさんが木べらをぺろっとして味見するのに感激!そうそう、マンガでこういうコマあったよー!わかってるなぁ〜。このファンサービスっぷり。シロさんがエプロンしたままご飯食べるのもマンガと同じだし。
ちゃんと「トマト缶ゆすぐついでに水を入れる」といった生活の知恵も入れてくれるところも好き。
まろやかにするのに入れたチーズを冷凍庫から出したのに「へぇ〜」と思う。冷凍できるんだー。勉強になる。
こういうお料理マンガは絶対にアニメ化より実写化ですね!やっぱり絵だと料理の美味しそうさが表現しきれない。マンガの白黒絵なら美味しそうなのに、アニメで中途半端に色が着くとイマイチなんですよ。
毎週美味しそうで嬉しい。
今田さんとのお弁当も、ちゃんと白いタッパーにアルミホイルの仕切り、おにぎりもアルミホイルで包んでいて完璧!

毎週美味しそうでついつい真似する。
今までもマンガ見ていくつか作ってたけど、実写で見ると見たやつ作りたくなるよねー。
1話見た後の日曜朝ごはんは鮭とごぼうの炊き込みご飯にたけのこの千切りとザーサイの中華風炒めを作っちゃいました。



ご飯1合に対して鮭1切れって多くないの?と思いつつも、3合に3切れ投入。
ツイッターで2合半に2切れで薄かったって書いてる人を見たからやっぱり1合に1切れなんだろうけど、コスパいいのかな?(笑)
たけのこの水煮も久しぶりに買ったけど、なかなかお高いよね?(笑)
このドラマ始まってから日曜の朝ごはんが豪華なんですよねー。
こんどはチキントマト煮込みも作りましょう!