まめたの緑色でありたい毎日の記録

毎日をオールグリーンで過ごすのを夢見つつ、日々の引っかかりを書き留めています。「ももいろのきりん」「エルマーのぼうけん」が好きです。

「きのう何食べた?」 #1 すごい、ここまで理想のマンガ実写化初めてだ……!

大好きな作品、よしながふみの「きのう何食べた?
ドラマ化決まってからワクワクしてましたー!
コミックス派ですが、撮影現場レポがあるということで発売中のモーニングまで買っちゃった(笑)


あー尊い……。

さて、主人公2人に始まって、とても深夜とは思えない豪華な、しかもイメージぴったりなキャストが次から次へと発表されてみなさんの期待値が上がる一方。
記事の数も普通見ないほどで、あまりの期待ぶりに自分も実際のドラマをみたら「あ、あれ??」ってなってしまうんじゃないかと不安になるくらいドキドキしていた。

そして、いよいよ放送日!
ゴールデン、深夜に限らずドラマはほぼ100%録画視聴なのですが、こ・れ・は!我慢できずリアタイ。普段深夜にだらだら長風呂するのだけど、それもさっさとお風呂に入り、ビールとつまみを用意。しかもちょうどブーケレタスが残っていたのでモーニング最新号で作ってたドレッシングで用意してみたりして、正座待機です!

あー、もうね、何というか……
原作ファンとしてもドラマ好きとしても、
「ありがとうございます!」
としか言えません。ホントに。

脚本の安達奈緒子は、去年「透明なゆりかご」が素晴らしかったので心配してなかったけど、期待以上でしたね。
「きのう〜」も「透明〜」も原作は基本的に1話1エピソードの短編なのだけど、複数のエピソードを並行して繋げつつ全体の流れは原作通り。
それでいてちょっと変更したところがとても効果的。
例えば前半の食事シーンで、お金を貯めてる事を突っ込まれたシロさんが「子供に面倒見てもらう未来がない」というところ、原作では「ゲイ」と言っているけどドラマでは「俺」と言っていてまだ性的嗜好を明かさない。
原作や設定を知らない視聴者の「この2人はどういう関係なのか?」という疑問を引っ張る事で、後のケンジが千石さんに「ゲイなんで」というシーンが効いてくる。
基本原作準拠の流れを作りつつ、エピソードの取捨選択が効果的なのだ。
だから原作の核みたいなところがキチンと映像化されていて感動してしまった。

シロさん、ケンジやその他の人たちも、基本的にちゃんと働きちゃんとした生活を送っている普通の社会人だ。
それでも日々を過ごし年を重ねていけば、ちょっとした苦い出来事はある。彼らはゲイでマイノリティだからましてやそういう事はあるし、そうじゃない人達だって色々ある。そういうものを何とかやりくりしながら日常を過ごしてるなか、大切な人と向かい合って「美味しいね」と言って食べるご飯でちょっと救われる。
そうやって淡々と日々が過ぎていくのを描いている。
淡々とした中に苦さと、でも「あるよねー」とついふふっと笑うような展開で後味が重くない。
原作のそういう姿がそのまま映像になっていた。これはテレ東の深夜だからこそ出来たものだ。
ゴールデンで主演出来る俳優をキャスティングしても変な欲をかいて意味なく華やかにしようとか、そんなしょーもない改悪をせず、原作の世界観を丁寧に描く。
そんな基本的な事をテレビでは意外と出来ないのだけど、さすがにテレ東、そのまま描き出している。信じていて良かった。
今まで好きなマンガが色々実写化されたけど、配役や改変や解釈違いで満足したことはほぼ無かった。
今回初めて原作ファンとして不満のない実写化を見れた気がする。ぜひこのまま最後まで行ってください。


そして主演の2人がまず素晴らしいよね!
西島秀俊のシロさんは元々イメージぴったりだけど、発表されたとき「え?」と言われがちだった内野聖陽のケンジ。
そりゃ、勘助で龍馬で家康で臨場ですからねー(笑)
自分はいいんじゃないのー?と思っていたけど、期待以上でしたよ。
基本普通のオッさんのシロさんに比べ、ケンジはちょいオネエがはいるけれど、それの加減が絶妙。やり過ぎるとコントになってしまうところなのをギリギリで止めていてケンジの乙女なところと愛情豊かで愛らしい感じが抜群。
なのに千石さんに「オトコなんですよー」といったときのオス感がまたね……。

一方、見た目だけと思われがちな西島秀俊の方も絶妙だ。
ここ数年、戦わない役はやってないんじゃね?という西島秀俊が、普通なんですよ!
ただスーツで立ってるだけで、その中の筋肉を感じさせ、絶対こいつただ者じゃなくね?オーラをビシビシ出していた西島秀俊が、無いんですそんなオーラ全然。どっから見ても普通の勤め人!ある意味ケンジより加減が難しいお芝居でしょ。凄いわー。
そしてクールそうで実は小市民なシロさんの、だからこその愛らしさがこれまた全開で。
可愛すぎるー!
そしてやっぱり改めて見ると男前だわー。整った顔してる、うん。さすがシロさん!
2人とも、ゴールデン主演俳優ってやっぱりレベル違うんだなーと感動してしまった。

料理シーンも美味しそうだし手際よくて正に深夜の飯テロだわ。食べながら見ちゃったけど(笑)
原作ではシロさんの心の声で段取りが説明されていくけれど、そこをかなり映像のみに切り替えているのだけど、見ていてちゃんと手順がわかる。しかも美味しそう。
メインが「食」だというのをちゃんとわかってる。
自分は木ベラが実際に動いているのに感動した。元々原作読んで憧れて木ベラ買ったくらいだし。あまり使ってないけど(笑)
月末に出るレシピ本も絶対買おう!と決意しました。

ケンジが千石さんにシロさんの事を喋って怒られで泣くところ、
「何で俺だけ自分と一緒に住んでる人の話をしちゃいけないの?」
原作読んだ当時、グッサリ刺さったなー。
ものすごく印象に残ってる。
これを映像で見せられてまた改めてグッサリ。
ツライセリフだよね…。
泣ける。

もうほんとに大満足なんだけど、あえて突っ込むとしたら、部屋がシャレオツ過ぎなとこかなー(笑)
元々シロさんの部屋にケンジが転がり込んできたわけだから、ベースはシロさんテイストわけですよね。
シロさんは中身は年相応のオッさんなので、部屋も普通のこだわらない40代男性の感じのが良かったかなー。ちょっとこだわりインテリアが多すぎな気がする。シロさんぽくないかも。
でも家電は当然全部Panasonic!(笑)うちの炊飯器もPanasonicなので「ダイヤモンド竃釜」のロゴがお揃いでしたー。
そして、先々絡むはずのスーパーのレジの女性。レジの「ピッ」って音が遅いのが惜しい。もっとずーっと手際よくしてね(笑)

元々録画保存は決めてたけど、これは円盤買いたい感じだぞー!ヤバイ!
とりあえず、早く来週がこないかなー。
公式ツイッターで桃やスイカやイチゴが出るたび、「あの話ね!」とワクワクしながら待ってます。

追記
また見直していますけど、シロさんがゲイだと明かされたのはお母さんとの電話でしたね。
ケンジが言う前でした。うっかり💦
そして、佐藤仁美はもちろん、MEGUMIいいよねー。結構女優さんとして好き!